宗派が分からない、どう調べるの?
今回は、宗派が分からない時に、どうすればよいのかを紹介していきます。
急に喪主になった場合、故人の宗派が分からない時は、どうしますか?
いざという時に、慌てる事がないように、故人はどの宗派なのか、調べ方について詳しく紹介していきます。
今回は、宗派が分からない時に、どうすればよいのかを紹介していきます。
急に喪主になった場合、故人の宗派が分からない時は、どうしますか?
いざという時に、慌てる事がないように、故人はどの宗派なのか、調べ方について詳しく紹介していきます。
まず日本の仏教には、どんな宗派があるのか、次の13の宗派に分かれています。
・浄土宗(じょうどしゅう)
・浄土真宗(じょうどしんしゅう)
・法相宗(ほうそうしゅう)
・華厳宗(けごんしゅう)
・律宗(りっしゅう)
・天台宗(てんだいしゅう)
・真言宗(しんごんしゅう)
・融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)
・時宗(じしゅう)
・臨済宗(りんざいしゅう)
・曹洞宗(そうとうしゅう)
・黄檗宗(おうばくしゅう)
・日蓮宗(にちれんしゅう)
葬儀を行うには、まず葬儀社に宗派を伝えなければならない。
なぜなら、葬儀社は宗教・宗派によって、準備する事が異なるためです。
もし葬儀社が寺院を紹介するような事になると、どの宗派の寺院に依頼すればよいのかを決めなければならないからです。
葬儀に来てもらう寺院には、菩提寺と紹介寺院のどちらかです。
菩提寺を調べる。
菩提寺とは、その家の先祖代々の葬式や追善供養を営んでもらっている寺院の事です。
実家に残されている寺院の連絡先があれば、直接確かめる事が可能です。
もし、そのようなメモが無ければ、親戚に聞くという方法もあります。
ただ、どちらにしても、後々トラブルにならないように、宗派の裏付けを取る事をおすすめします。
紹介寺院とは、菩提寺がない時に葬儀社から紹介をしてもらう寺院の事です。
この場合でも、葬儀社側から必ず宗派の確認をされます。
浄土宗には、唐木仏壇が多いですが、一部には金仏壇もあります。
浄土宗は、御本尊は阿弥陀如来(光背が舟型)ですが、「南無阿弥陀仏」の掛け軸を祀る場合もあります。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「観世音菩薩」又は「善導大姉(上半身が金色)」を、左側には「勢至菩薩」又は「法然聖人」が祀られています。
また位牌の文字が、漢字の「誉」や梵字の「ア」などが見られます。
浄土真宗の特徴として、位牌や遺影は置かないという事です。
この浄土真宗では、浄土真宗本願寺派(お西)と大谷派(お東)に分かれています。
まずお西である、浄土真宗本願寺派では、正式なお仏壇は金仏壇になります。
お仏壇の中の柱が、全て金(金具と金箔)で出来ている事が特徴です。
御本尊は、阿弥陀如来であり、後光が8方向に伸びているものか、「南無阿弥陀仏」の掛け軸が祀られています。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「親鸞聖人」を、向かって左側には「蓮如聖人」が祀られています。
次にお東である、大谷派では正式なお仏壇は金仏壇になります。
お仏壇の中の柱が黒塗りで金の金具で作られているのが特徴です。
御本尊は、阿弥陀如来であり、後光が6方向に伸びているものです。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には十字名号の「帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」を、向かって左側には九字名号の「南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)」が祀られています。
曹洞宗には、唐木仏壇が多く用いられています。
御本尊は、釈迦如来ではありますが、観音菩薩や地蔵菩薩が祀られている事もあります。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「道元禅師」を、向かって左側には「瑩山禅師」が祀られています。
ただし、一仏両祖の三尊仏といって、これらを一つにまとめられている掛け軸を、祀られている場合もあります。
位牌には、「空」の文字や丸い円(円相)が彫刻されています。
臨済宗には、唐木仏壇が多く用いられています。
「衆生縁による」ということで、臨済宗では、御本尊は特別定められていません。
基本的には、一般家庭では「釈迦牟尼仏」を祀られている事が多いですが、薬師如来や大日如来・観世音菩薩などが祀られています。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「文殊菩薩」を、向かって左側には「普賢菩薩」という場合や、右に「達摩大師」、左に「観世音菩薩」など様々です。
これは、臨済宗14派と呼ばれるそれぞれの宗派で、祀られているものが違ってくるためです。
位牌には、「空」の文字や丸い円(円相)が彫刻されています。
天台宗には、唐木仏壇が多く用いられています。
御本尊は、阿弥陀如来や釈迦如来・観世音菩薩などが祀られています。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「天台大師智顗」を、向かって左側には「伝教大師最澄」が祀られています。
真言宗には、唐木仏壇が多く用いられています。
御本尊は、大日如来が祀られています。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「空海(弘法大師)」を、向かって左側には「不動明王」が祀られています。
位牌には、梵字の「ア」が見られます。
お仏壇は南向きが基本とされているため、方位でも確認出来ます。
日蓮宗には、唐木仏壇が多いですが、一部金仏壇もあります。
御本尊は、大曼荼羅が祀られています。
この大曼荼羅は、法華経に出てくる仏・菩薩や法華経を守護している神々の名が記されている掛け軸になります。
御本尊の両脇(脇侍)には、向かって右側には「鬼子母神」を、向かって左側には「大黒天」が祀られています。
位牌には、「妙法」の文字や、戒名の中に「日」の文字が見られます。
お墓は宗派を確認するには、それぞれ異なった形式になるため、宗派を知る事ができます。
神棚封じの意味とは?神様に「死」という穢れ(けがれ)が及ばないために行うものです。
これは日本に古くから伝わる神道で、「神様を祀る神棚は尊いものであって、そこに死の穢れがいかないように」という考え方があるためです。
お盆は、7月や8月の夏に行われる祖先の霊をおもてなしして、供養する仏教行事の事を指します。
昔は太陰暦の7月15日であったが、明治時代に太陽暦が採用されて以降は、新暦の8月15日になりました。
北枕は縁起が悪い?日本では昔から、「北枕は縁起が悪い」と言われています。
北枕は縁起が悪いとされる理由はいくつかありますが、仏教の開祖のお釈迦様が入滅(亡くなる)する時が北枕だったのが有力な説と言われています。
樒と榊の違いとは?樒(しきみ)はシキミ科に属しており仏事に、榊(さかき)はツバキ科に属しており神事に使われます。
榊は「木」に「神」と書き、神事に使われる木という意味があります。樒は仏前や墓前に供え、榊は神棚に供えます。
精進料理とは?和食の代表ですが、仏教の影響を色濃く受けて発展してきた事が大きな特徴です。
仏教の戒律では、「無益な殺生をしてはならない」というものがあり、動物性の食品を使用せず、野菜・穀物などの植物性の食品を使用して調理されます。
数珠・念珠の違いは?数珠も念珠も、基本的には同じ物を指します。(諸説あり)
数珠は、仏教でお経や念仏を唱える時に、その回数を数えるために数珠の珠で数えるようになったとされています。
忌中と喪中の違いとは?忌中とは、一般的に言うと逝去してから四十九日までの期間の事を言います。
この忌中の期間は、家にこもって、故人のために祈り、穢(けが)れを祓(はら)い、過ごし方に気を付けなさいとされています。
お布施とは?お布施とは、「ダーナ」というインドのサンスクリット語の言葉であり、「与える」という意味です。
檀那または旦那と音写されていますが、その意味をとって「布施」と漢訳されています。
だるまと言えば?達磨(だるま)といえば、テレビの選挙映像や家庭内・オフィスなどでも見られます。
小さい子供の頃の遊びで「にらめっこ」の唄や、鬼ごっこの遊びで「だるまさんが転んだ」、玩具の「だるま落とし」等があります。このだるまのモデルは、禅宗の祖師である達磨大師です。
お経とは?お経とは、お釈迦様の教えを最初はお経のように書き記したものでなく、後々お釈迦様の弟子が口伝えしたものをまとめたものを指します。
お経はインドの経典が中国を経由した後、日本に伝わってきました。日本国内におけるお経の種類ですが、8万4000とも言われており、正確な数はわかっておりません。
坐禅とは?坐禅の指導書として、道元(どうげん)には「普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」・「弁道話(べんどうわ)」、「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」の「坐禅儀(ざぜんぎ)」・「坐禅箴(ざぜんしん)」等があります。
その中の「普勧坐禅儀」では「坐禅は安楽の法門(ほうもん)」と紹介されています。
三仏忌とは?三仏忌とは、成道会・灌仏会・涅槃会を指します。悟りを開く事を成道(じょうどう)と言われ、12月8日は釈尊(釈迦の尊称)がお悟りになられた日であります。
この日を記念して、8日には成道会(じょうどうえ)と言われる法要を営みます。