お寺とはどのようなものなのか

お寺とは?

日本のお寺のルーツは?

今回はお寺のルーツ・種類などについて紹介していきます。

お寺

基本的に出家した者は、その名の通り、家を持たないで野宿する事が基本です。

しかし、仏教の発祥地である、インドでは、雨期の時期に外を歩いていると、虫などをうっかり踏み殺してしまう事が問題となっていました。

そのため、雨期の時期は無駄な殺生をしないように、大人しくどこかで瞑想などをしようとなりました。

その、場所として作られたのが初期のお寺というわけです。

「寺」という言葉は、中国で生まれ、役所(官舎)を表す言葉です。

お寺を多数建立されたのは、飛鳥時代の6~7世紀の頃で、その頃活動したのが蘇我一族です。

現存するお寺で最古のものが、大阪の四天王寺で、これを建立したのが蘇我の血を引いている、聖徳太子になります。

お寺を建てるのに最も熱心だったのが、奈良時代までを支配していた天武天皇系の天皇の人たちです。

その中でも特に持統天皇・聖武天皇などは、お寺の建立には特に力を入れており、聖武天皇は全国に国分寺を作らせました。

その後、足利尊氏が全国に安国寺を、建立したのが有名です。

日本のお寺の種類は?

お寺には、菩提寺(ぼだいじ)・信者寺・観光寺の3種類があります。

菩提寺とは?

先祖代々宗旨に帰依して、葬儀や追善供養(ついぜんくよう)などをお願いするお寺の事を、その家の菩提寺又は檀那寺(だんなでら)と呼ばれています。

その菩提寺となっているお寺からみると、そういう家の事を檀家となるわけです。

檀那寺とはお布施や寄付・懇志によって維持存続されているお寺の事を指しており、支えて下さっている家・人達のことを檀家と言います。

ちなみに檀那という言葉は、インドの古い言葉でサンスクリット語の音訳であり、布施(ダーナ)を意味しています。

お寺と民衆の檀家関係は、江戸時代の幕府がキリスト教が広まるのを恐れ、「宗門人別帳(しゅうもんにんべつちょう)」を作り、各家の宗派を厳しく監視するようになり、その結果檀家制度が出来ました。

檀家制度は現代では存在せず、明治時代になくなりました。

現代では居住移転が自由になり、家の跡取りでさえ実家を捨てて、好きな所に住むようになり、家を見ていこうという意識が無くなってきています。

そのため、檀那寺も寺院を維持する事が難しくなってきています。

信者寺とは?

檀那寺とは違い、基本的には誰でも境内に入る事が出来て、参拝も自由に出来るお寺の事です。

祈祷(きとう)寺とも呼ばれおり、祈祷や祈願なども行っています。

祈祷の行事として代表的なのが、厄除けがあります。

男性の本厄では数え年で4歳、25歳、42歳、61歳の前厄と後厄で合計12回、女性の場合はさらに3年分が加わるので計15回になります。

一度厄除けを行ってもらって、その効果を感じた方はその後もお寺を訪れるようになります。

また、お寺を訪れた人々の参拝料や、特別な行事の時の寄付金、境内でお札、お守り、おみくじなどを販売して運営が成り立っています。

観光寺とは?

お寺

信仰心とは関係無く、観光気分で訪れるお寺の事を指します。

有名な所では、京都の清水寺・長野の善光寺・東京の浅草寺などになります。

観光寺では、庭園整備などを行い常に境内を美しく保ったり、観光PRなどを行い、観光客を惹きつける工夫が必要になり、お寺の周辺も観光地化していることが多く、拝観料を頂く事で運営が成り立っています。

回向寺(えこうでら)とは?

檀家を持っているお寺と持っていないお寺の違いとは、祈りを捧げる対象の違いにあります。

檀家を持っているお寺とは、死者の供養をするという事で、どちらかと言えばあの世のためにあります。

一方、檀家を持っていないお寺とは、この世の人のためにあります。

檀家を持っているお寺は、お墓の年間使用料を得ていたり、法事を営む事で財政を成り立たせています。

檀家を持っているお寺は、死者を供養する事を主としているお寺ですから、「読経(どきょう)・布施などを行って死者の冥福を祈る」という意味の「回向」を使って、「回向寺」と呼ばれています。

回向寺は、あの世を説いて、檀家である先祖の霊と遺骨を守っていく事が一番の役割といえます。

よって、回向寺はあの世のためにあるお寺だと言えるでしょう。

祈祷寺(きとうでら)とは?

祈祷寺では、檀家を持っていないお寺で、墓地も持っていないですし、法事や葬儀を営む事もないです。

祈祷寺の多くは将軍・大名などが、一族の繁栄・戦の無事・利益祈願などを目的に建立したものです。

現代では、天台宗や真言宗系の寺院などで護摩祈祷(ごまきとう)という、護摩木を焚いてご本尊様に願い事を祈るのが、祈祷寺の特徴です。 歴史的に価値の高い有名な寺院の場合は、観光客が沢山やってくるため、拝観料だけでも結構な財源になります。

その他にも、お札やお守りなどを販売し、「恋愛成就」・「交通安全」・「商売繁盛」といった御利益をうたい、祈祷を行って財源にしています。

参拝客からの拝観料やお布施・祈祷料だけで、寺院を維持するのは中々難しいですが、重要文化財などに指定されている場合はお寺の修繕の際には補助金が出るため、有名寺院であれば財政基盤はしっかりしていると思われます。

また、お寺が本山となっていれば、末寺から上納金を受け取ったりし、新しく僧侶となる人のための修行先となっていたりしてお寺を運営しています。

この事から、祈祷寺はこの世の現世利益を祈るお寺と言えます。

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