木魚とはどのようなものなのか

木魚とは?

木魚の歴史は?

今回は木魚の種類や由来などを紹介していきます。

魚板

木材で作った魚の形をした仏具で、大別すると2種類あります。

1つは、年代的に古く木魚鼓(もくぎよく)・魚板(ぎょばん)・魚鼓(ぎょく)・ぎょほう等と呼ばれていたもので、木材で細長い魚の形に作られたものを廊下などに吊るしておき、食事や法事などを知らせるのにこれを叩き鳴らしたとされています。

もう1つは、明の時代(1368~1644)の頃になると、1つの丸太から中をくり抜き空洞にして、細長い口を横に開け、表面には龍や魚を彫刻したものが作られるようになりました。

これを、木魚専用の丸布団の上に置いてバチで叩いて鳴らして、法要などの読経でリズムを整えたり、眠気をさましたりします。

これが、今日一般的に木魚と呼ばれるものです。

また、魚の形にしたのは、昼夜問わず目を開けているため寝ないものと思われており、寝ない魚のみたいに、修行僧は怠けずに修行に励みなさいという意味が込められています。

丸太をくり抜いて作る方法と、木材を張り合わせて作る方法があります。

しかし、張り合わせて作る方法だと、どうしても耐性や強度の面で劣っていたり、音の響き方が変わりやすいといった問題点があります。

木魚の材料は主に木材で、木の種類は桑(くわ)、楠(くすのき)、欅(けやき)、栓(せん)などの木を使用します。

およそ40年程前は、よく栓が使用されていました。

これは、柔らかく彫りやすかったようで、昔は桐の代わりとして使用されていましたが、現在では値段が上がっておりあまり使われなくなっています。

現在は、楠が良く出回っており、防虫剤の樟脳(しょうのう)等に使われています。

この楠は、木として太く育つため大きい材料が手に入るため、寺院等で使用する大き目の木魚によく使われています。

この、大きい木魚だと「ドッドッ」という具合に、重厚な音が出で、家庭用の小さいものだと「ぽくぽく」といった音が出ます。

桑は、木質が硬いため彫りにくく、木目が綺麗に出てきて、時間が経つと黒くなるのが特徴です。

欅は、他のものと比べると硬く彫りにくく、木目が良いですが、木魚としては、あまり需要がないので良くは使われません。

木魚

宗派別の木魚の使い方とは?

木柾

浄土宗

浄土宗では、お念仏を邪魔しないように裏打ち(バックビート)で打ちます。

日蓮宗

日蓮宗では、木柾(もくしょう)が出来るまでは木魚を使用していました。

木柾とは、木魚と同じで読経の際に叩いて音を出す仏具です。

円形状が多いのですが、四角もあって叩くと「カンカン」と歯切れが良い甲高い音が出ます。

浄土真宗

浄土真宗では木魚を使用することはありません。 これは、浄土真宗の御本尊である「阿弥陀如来」と呼ばれる仏様が、本来行う修行の徳を全て「南無阿弥陀仏」の六文字の言葉(お念仏)で、仏道を歩む大切さを絶えず知らせてくださっていると言われています。

修行を励み悟りを目指す仏道ではなくて、阿弥陀如来の働きで万人が救われるという教えが明らかになったと言われています。

このような理由で、浄土真宗では修行を励む象徴である木魚を使用してこなかったのではないかと考えられています。

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