神棚封じとはどのようなものなのか
神棚封じとは?
今回は神棚封じのやり方・意味などを紹介していきます。

神棚封じとは、神様に「死」という穢れ(けがれ)が及ばないために行うものです。
これは日本に古くから伝わる神道で、「神様を祀る神棚は尊いものであって、そこに死の穢れがいかないように」という考え方があるためです。
この穢れとは、汚い物という意味ではなく本来なら「気枯れ(けがれ)」と表現するべきものです。
つまり、死という事は、生命のエネルギーが完全に枯れきった状態を指すとされています。
穢れが去る忌明けまで、一時的に神棚を封印しておかなくてはいけないとされています。
神道を信仰しているわけではないが、神棚がある場合はこの神棚封じは行ったほうが良いとされています。
「人が死ぬとどうなるか」については、神道と仏教ではまったく違った考え方を持っています。
仏教では、人が旅立つと「成仏する」と考えられているが、神道では家に留まり子孫を守っていく霊になると考えられています。

神棚封じを行う時期は、ご家族が亡くなった時点で行います。
1)神棚の神様に挨拶をし、誰が亡くなったかを伝えます。
2)神棚にお供えしている御神酒・米・塩・榊など全てのお供え物を下げます。
3)神棚の扉を閉め、白い半紙を使用し神棚が隠れるように貼り付けます。
4)神棚の前にしめ縄がある時は、しめ縄の上から半紙を貼り付けます。
5)神棚を傷が付くのを防ぐため、セロテープを使用して貼り付けると良いでしょう。
神道においては、忌中の期間である50日間は神棚を封印しておく必要があります。
地域によっては父母の場合が50日間で、祖父母の場合は30日間と神棚封じの期間が異なるので、地域の慣習に従うと良いでしょう。
神棚封じの期間を終え、封印を解く時は塩で身を清めてから礼拝をし、半紙を取り外し普段と同じようにお供えをすると良いでしょう。
また、神棚封じの期間中に半紙が剥がれてしまったら、再び貼り直せば問題ないです。
この際も、第三者が方が行うのが望ましいですが、難しいようならばご遺族が行っても構わないです。
半紙を貼り直す際も、塩で身を清めてから行う事が良いでしょう。

お正月は新年をお祝いする時期なのですが、忌中と重なってしまった場合には、新年の慶事には参加する事が出来ません。
神棚へ拝礼・神社に参詣する事のどちらも出来ません。
年賀状は喪中のはがきに変えて、新年のお祝いが出来ない事を知らせると良いでしょう。
お正月の飾りつけなどもしませんが、もし故人から遺言があるなら考慮する必要があります。

お盆は、7月や8月の夏に行われる祖先の霊をおもてなしして、供養する仏教行事の事を指します。
昔は太陰暦の7月15日であったが、明治時代に太陽暦が採用されて以降は、新暦の8月15日になりました。

北枕は縁起が悪い?日本では昔から、「北枕は縁起が悪い」と言われています。
北枕は縁起が悪いとされる理由はいくつかありますが、仏教の開祖のお釈迦様が入滅(亡くなる)する時が北枕だったのが有力な説と言われています。

樒と榊の違いとは?樒(しきみ)はシキミ科に属しており仏事に、榊(さかき)はツバキ科に属しており神事に使われます。
榊は「木」に「神」と書き、神事に使われる木という意味があります。樒は仏前や墓前に供え、榊は神棚に供えます。

精進料理とは?和食の代表ですが、仏教の影響を色濃く受けて発展してきた事が大きな特徴です。
仏教の戒律では、「無益な殺生をしてはならない」というものがあり、動物性の食品を使用せず、野菜・穀物などの植物性の食品を使用して調理されます。

数珠・念珠の違いは?数珠も念珠も、基本的には同じ物を指します。(諸説あり)
数珠は、仏教でお経や念仏を唱える時に、その回数を数えるために数珠の珠で数えるようになったとされています。

忌中と喪中の違いとは?忌中とは、一般的に言うと逝去してから四十九日までの期間の事を言います。
この忌中の期間は、家にこもって、故人のために祈り、穢(けが)れを祓(はら)い、過ごし方に気を付けなさいとされています。

お布施とは?お布施とは、「ダーナ」というインドのサンスクリット語の言葉であり、「与える」という意味です。
檀那または旦那と音写されていますが、その意味をとって「布施」と漢訳されています。

だるまと言えば?達磨(だるま)といえば、テレビの選挙映像や家庭内・オフィスなどでも見られます。
小さい子供の頃の遊びで「にらめっこ」の唄や、鬼ごっこの遊びで「だるまさんが転んだ」、玩具の「だるま落とし」等があります。このだるまのモデルは、禅宗の祖師である達磨大師です。

お経とは?お経とは、お釈迦様の教えを最初はお経のように書き記したものでなく、後々お釈迦様の弟子が口伝えしたものをまとめたものを指します。
お経はインドの経典が中国を経由した後、日本に伝わってきました。日本国内におけるお経の種類ですが、8万4000とも言われており、正確な数はわかっておりません。

宗派を調べるには?故人の住まいにお仏壇があれば、そのお仏壇から宗派を確認する事が出来ます。
お仏壇は、寺院の様式をそのまま小型化にしたもので、宗派ごとに御本尊と両脇の祖師が違うので、ここが宗派を知る手掛かりになります。

坐禅とは?坐禅の指導書として、道元(どうげん)には「普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」・「弁道話(べんどうわ)」、「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」の「坐禅儀(ざぜんぎ)」・「坐禅箴(ざぜんしん)」等があります。
その中の「普勧坐禅儀」では「坐禅は安楽の法門(ほうもん)」と紹介されています。

三仏忌とは?三仏忌とは、成道会・灌仏会・涅槃会を指します。悟りを開く事を成道(じょうどう)と言われ、12月8日は釈尊(釈迦の尊称)がお悟りになられた日であります。
この日を記念して、8日には成道会(じょうどうえ)と言われる法要を営みます。