数珠・念珠の違いや種類は

数珠と念珠の違いとは?

数珠・念珠の違いは?

今回は数珠・念珠について紹介していきます。

数珠

数珠も念珠も、基本的には同じ物を指します。(諸説あり)

数珠は、仏教でお経や念仏を唱える時に、その回数を数えるために数珠の珠で数えるようになったとされています。

一方念珠は、数珠に念(思い、願い、祈り)を込めた物と言う意味が強く、このように呼ぶようになったとされています。

数珠や念珠には本式と略式というものがあります。

本式は普通殊が108個、略式は18~43個位の殊が連なっており、略式の殊の数に規則はありません。

葬儀・法事で本式を用いる場合は、宗派によって違うので注意が必要です。

数珠の房の種類は?

数珠の房

数珠の房には、大きく分けて切り房・梵天(ぼんてん)房・頭付(かしらつき)房・紐(ひも)房の4種類があります。

また、房を細かく分けると松房・頭付房・カガリ切房・梵天房・カガリ梵天房・紐房などがあります。

材質には正絹と人絹があって、正絹はまじりけのない絹糸の事で、人絹(人工の絹)よりも高価になります。

房の形や色は宗派による決まりはなく、好みで選べますが、本式数珠の場合は、決まりがある宗派もあるため注意が必要です。

各宗派の数珠・念珠は?

各宗派における、数珠・念珠の持ち方と特徴を紹介していきます。

天台宗

数珠・念珠の基本的な持ち方は、房を下に垂らすように2連にしてかけ、そのまま右手を合わせます。

数珠・念珠の特徴は、扁平な平珠(ミカンのような形)が特徴です。

主珠は108個、親珠は1個、四天珠は4個で構成され、親珠から連なる房の部分には、20の平珠と10の丸珠が付いています。

浄土宗

数珠・念珠の基本的な持ち方は、輪ちがいの念珠を房を下に垂らすように左手に掛け、そのまま右手を合わせます。

数珠・念珠の特徴は、2つの輪を1つに繋いだような形状が特徴です。

僧侶が儀式の時に使う数珠は、荘厳数珠と呼ばれており、これは水晶のみの108珠の数珠になります。

また、一般在家信徒が使う数珠は日課数珠と呼ばれています。

真言宗

数珠・念珠の基本的な持ち方は、両方の手の中指にお念珠をかけて、そのまま手を合わせ、房は上から自然に垂らします。

数珠・念珠の特徴は、在家用には主珠は108個、親珠は2個、四天珠は4個に、菊房のついたものが一般的です。

浄土真宗

数珠・念珠の基本的な持ち方は、本願寺(お西)は房を下に垂らすように2連でかけ、そのまま右手を合わせ、大谷派(お東)は両方の親珠を両手の親指と人差し指の間ではさんで、房は上から下に垂らします。

数珠・念珠の特徴は、長い一連の珠数を二重にして用います。

主珠は108個、親珠は2個、四天珠は4個で構成されており、片方の房が蓮如結びと呼ばれる結び方をしているのが特徴です。

また、一般男性は主に片手念珠を使うのが特徴です。

日蓮宗

数珠・念珠の基本的な持ち方は、八の字型にねじって、両手の中指に掛け、右側に房が2本、左側に3本房がくるように持ちます。

数珠・念珠の特徴は、珠数の玉1つ1つに意味を与えた珠数曼陀羅があって、祈祷用にも多くの種類があるが、長い一連の珠数に41個の下がり珠の付いた菊房というのが特徴です。

臨済宗・曹洞宗

数珠・念珠の基本的な持ち方は、房を下に垂らすように2連にしてかけて、そのまま右手を合わせます。

数珠・念珠の特徴は、主珠は108個の長い一連の珠数が用いられ、曹洞宗には、金属の輪が付けられています。

数珠の保管方法とは?

数珠の房

数珠は天然石や天然木など様々な素材を使って作られています。

このような素材で作られた数珠は、とても繊細なものであり適切な環境で保管をしておかなければ、すぐに劣化をしてしまいます。

数珠は、他の仏具と同様でとても神聖なものなので、取り扱いにも十分に気をつけたいものです。

また、使用するたびに劣化してしまう仏具のため、適切なお手入れが必要だと言われております。

もし、数珠に劣化を見つけた場合は、眼鏡拭きか柔らかい布を使って優しく丁寧に拭くようにして下さい。


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